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コエンザイムQ10の飲み合わせについて(チラーヂンS)

チラーヂンSとはどんな薬なのか

チラーヂンSを用いる病気について

チラーヂンSは甲状腺ホルモン剤で、主に次の病気の治療に用いられます。

・甲状腺機能低下症
喉ぼとけの下にある、蝶のような形をしている臓器を「甲状腺」といいます。この甲状腺は、脳にある下垂体(※1)から指令を受けると、新陳代謝を活発にする「甲状腺ホルモン」を分泌します。
(※1)下垂体(かすいたい)は、成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなど、様々なホルモンの働きをコントロールしています。

甲状腺機能低下症は、甲状腺の働きが低下し、甲状腺ホルモンの分泌が不十分になる病気です。甲状腺ホルモンが不足してしまうと、身体機能の速度が低下して顔の表情が乏しくなったり、まぶたが垂れたりします。

・粘液水腫
粘液水腫とは、重症の甲状腺機能低下症であり、顎や手などにも硬い浮腫が生じたり、基礎代謝率が低下したりする症状が現れることがあります。

・甲状腺腫
甲状腺腫は、甲状腺の良性の腫大(※2)のことをいいます。
(※2)腫大とは、臓器が腫れて体積を増している状態のことを指します。
甲状腺腫になると、首の付け根が腫れることがありますが、他の症状はほとんどないといわれています。

・クレチン病
クレチン病とは、生まれつき甲状腺の甲状腺ホルモンをつくる機能が弱い病気のことをいい、「先天性甲状腺機能低下症」とも呼ばれています。
胎児の頃から大人になるまでの間、甲状腺ホルモンの作用が十分でないと、低身長や精神発達の遅れなどが起こる恐れがあります。

チラーヂンSの作用

チラーヂンSは、前項で紹介したような甲状腺の病気や、手術などによって不足している甲状腺ホルモンを補うための薬です。
甲状腺ホルモンを補うだけでなく、基礎代謝(※3)を高めたり、だるさや冷え等の甲状腺機能低下による症状を改善したりする作用があります。

(※3)基礎代謝とは、生命活動を維持するために行われる活動で必要とされるエネルギーのことをいいます。

なぜコエンザイムQ10とチラーヂンSの飲み合わせには注意が必要なのか

コエンザイムQ10には、細胞を酸化させる活性酸素を除去したり、血管拡張作用があるATP(アデノシン3リン酸)の生産を活性化させたりする働きがあります。そのため、コエンザイムQ10は血圧の改善にも役立つ成分です。

しかし、このコエンザイムQ10とチラーヂンSを併用することで、血圧が上がってしまう可能性があるといわれているのです。

ですから、チラーヂンSを服用している方は、コエンザイムQ10の摂取を控えるか、自己判断で摂取せずに必ず医師に相談をして、指示に従って摂取しましょう。

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