摂取したコエンザイムQ10はどこで吸収されるのか

コエンザイムQ10は摂取した後、体のどこからどのようにして吸収されるのでしょうか。摂取法や吸収を阻害しない注意点などと併せて紹介します。

コエンザイムQ10を摂取する

コエンザイムQ10を摂取するとき、一番手軽なのがサプリメントです。粉末や錠剤、ドリンクなど様々な形状のサプリがあるので、摂取しやすいタイプを選ぶようにしましょう。
また食品からも摂取できます。野菜であればホウレン草やブロッコリー、肉類は豚・牛・鶏、魚はイワシ、カツオ、マグロ、その他にも大豆、ピーナッツ、ごま、卵、牛乳などにも含まれています。しかし1日に食品から摂取できるコエンザイムQ10は5mg程度といわれています。
コエンザイムQ10の効果を得るには少なくとも1日30mg~60mgは摂取すべきと考えられているので、食品だけでなくサプリも摂取することが推奨されます。

コエンザイムQ10が吸収されるまで

コエンザイムQ10は水に溶けにくく脂に溶けやすい脂溶性の物質です。
摂取すると腸内に届いてまず胆汁酸塩によって乳化されます。胆汁酸塩とは、肝臓で合成された胆汁酸にタウリン(有機化合物)やグリシン(アミノ酸)が結合した化合物です。
コエンザイムQ10のような水に溶けにくい物質を乳化して溶けやすくする役割を果たします。
乳化されたコエンザイムQ10は小腸壁から吸収されます。このとき、小腸の細胞の中で酸化型コエンザイムQ10が還元型コエンザイムQ10に変換されます。人の体内にもともと存在して働いているのは電子を持っている還元型コエンザイムQ10なので、電子を持っていない酸化型コエンザイムQ10は変換しないといけません。それが小腸の細胞内で行われるのです。
変換が終わったコエンザイムQ10はカイロミクロンに溶けます。カイロミクロンとは小腸の細胞で生成されており、コエンザイムQ10を肝臓、心臓、骨格筋など必要な部位に輸送する粒子です。
さらに胸管というリンパが集まる太いリンパ管にも吸収されて、血液循環に入り全身に運ばれます。
やがて4時間~最大10時間ほどで全身の器官・細胞にコエンザイムQ10が届き、エネルギー産生などの効果を発揮します。

吸収を阻害しないために

コエンザイムQ10は主に小腸から吸収されることが分かりました。小腸は長さ6mを超える筋肉でできた管で、消化・吸収などの働きを担っています。
脂質や糖質の多い食べ物を摂取したり、不規則な食生活を続けていたりすると胃腸での消化活動に支障が出ます。便秘や下痢になって小腸の吸収活動がスムーズにできなくなることもあります。
せっかく摂取したコエンザイムQ10の吸収も阻害されてしまうのです。
そうならないために、規則正しい食生活やバランスの良い食事を心がけて、コエンザイムQ10を吸収しやすい健康的な腸内環境を作りましょう。